接客マナー!言葉遣いに自信ある?!
[生活]ファミリーレストランでの支払いの時に、
接客をした従業員の言葉遣いが、毎回耳触りで。
「5,000円から、お預かりします。」
5,000円からって、何?
日本語って、そんな使い方したっけ?
違和感が、すごくあります!
高校生の娘も、ファミレスでアルバイトしたい、
なんて言ってるけれど、接客の教育が不安です。
アルバイトでも、お客様と接する時には、
ちゃんとしたマナーを、身につけて欲しいです。
接客する時の正しい言葉遣い、恥ずかしくない
使い方を、娘に教えなくちゃ!
気になる言葉遣い
まだあります!違和感のある接客時の言葉遣い。
このような言葉遣いを、バイト言葉といいます。
私が常々、気になって、思わずつっこみたくなる
バイト言葉には、こんなものがあります。
コーヒーのほう、お持ちいたしました。
「~のほう」です。
「こちらのお弁当のほう、温めますか?」
「あちらのお席のほう、ご案内します。」
「本日はパーマのほうで、よろしいですか?」
あらゆる接客業で、使い道が豊富にありそうな
言葉ですが、やたらと連発する時もありますね。
しかし、「こちらのお弁当、温めますか?」でも
十分意味が通じますが、「のほう」って、何?
「ほう」とは、一般的には、方角・方向に
ついての言葉に、用いる事が多いですね。
しかし、接客時に使われる時は、店員が客よりも
下の立場であることで、断言的な言い方を避け、
ぼかして用いています。
物事をぼかして言うと、何となく上品・丁寧・
柔らかさを、印象付ける気がしますね。
はっきり物事を断定するより、あえて輪郭を
あいまいにした、敬語もどきの言葉です。
良かれと思って使う「~のほう」を多用すると、
逆に耳障りになり、うっとうしくなります。
シンプルに、すっきり、意味のない言葉は
意識的に使わないように心がけましょう。
5,000円からお預かりします。
「~から」お預かりします。
会計時に、こちらが出した金額に、「から」を
くっ付けて言っているのを、よく耳にします。
提示された金額よりも、多いお金を出す場合、
このような言い回しをしますね。
客が、提示された金額の細かいお金分を、
財布から出そうと、探しているところでの
「あるかな?」のタイミング。
(細かいお金がなさそうなので)もう、5,000円
から精算してしまいますよ。
と、店員側が確認するような言葉遣いですが、
端数がない、と決めつけられているようで、
嫌な感じがします。
さらに、会計が込み合っている時には、
急がされている気分になりますね。
お釣りのない金額を出した時にも、
「5,000円からお預かりします。」
「5,000円から頂きます。」
「から」に加えて、ちょうどのお金なのに、
「お預かりします」とは、さらに変ですね。
会計での、金銭のやり取りの場面では、
- お釣りのない場合は、
「5,000円ちょうど頂きます。」 - お釣りのある場合は、
「5,000円お預かりいたします。」
ご注文は以上でよろしかったでしょうか
「~でよろしかったでしょうか。」
客側が注文した内容を、確認するために、再度
読み上げた後の、一言ですね。
先ほど言ったばかりの事を、過去形にする必要が
あるのか?不思議です。
「よろしい」は、相手に許可を求める言葉なのに、
「~かった」で過去形になると、確認の意味に。
先ほど注文したものを、確認される言葉
「それでよかったのですか?」と言われると、
責任を押し付けられているようです。
「お飲み物のほうは、よろしかったでしょうか。」
なんて聞かれると、「~のほう」とのダブル遣い、
さらに飲み物も注文させようなんて。
こんな事を考えてしまう私は、
ひねくれ者でしょうか・・・。
注文時の応対では、このような言葉遣いで。
「ミルクと砂糖をお付けいたしますか。」
こちらがハンバーグになります。
「~になります。」
注文したものがテーブルに配膳される時、
「お待たせいたしました。」に続く一言です。
なります、って言われると、何かが違う物質に
変化したんじゃないかって、感じます。
卵をゆでると、ゆで卵になります。
じゃあ、肉がハンバーグになったから?
「500円のお返しになります。こちらがレシートに
なります。」・・・変化してる?
そんな意味で使っている訳ではないですよね。
「なります」とせずに、「です」「ございます」で
通じますし、断然スマートに聞こえますよ。
シンプルな言葉遣いが美しい!
こんな時に使うべきなのは、
「500円、お返しいたします。」
「こちらがレシートでございます。」
まとめ
アルバイトがよく使う、と言われるバイト言葉。
まだ若く、社会経験の無いアルバイトが、職場で
当たり前のようにバイト言葉を耳にすれば、
違和感無く使うようにもなりますよね。
接客には、こんな風な言葉遣いをするのが、より
丁寧で上品だ、と勘違いしてしまいます。
普段から、あらゆる所で店員が、バイト言葉を
発しているのを聞くと、我が家の子供たちも
耳慣れしている様子です。
アルバイトで当たり前に使う言葉は、これから
社会人になって、つい出てしまうかもしれません。
自分の子供たちにも、きちんと教えないと!
正しい言葉遣いで、おもてなしして欲しいですね。