定年退職じゃないと退職金はもらえない?!会社都合と自己都合の違いとは?
[生活]私は、現在小さな企業の事務員をしています。
立ち上げ当時から携わり、もう勤続15年。
現在に至るまで、2つの会社を経ましたが、
つくづく思う事が。
退職を機に、会社の考え方や待遇が色々で、
流されて生きてきたな・・・と。
小さな会社ではありますが、事務全般を一手に
任され、この15年で知識も増えました。
よく話題に上がるのが、自己都合の退職だと
退職金はもらえないのか?という話。
みんなが気になる大事な退職金について、
わかりやすく紹介しますね♪
退職金はどんな人でももらえるの?
会社に勤めている人全てが、退職する時には
退職金をもらえるのでしょうか?
世間には、数え切れない程の企業がありますが、
退職金制度のない会社もあります。
退職金制度は、法律で定められたものではなく、
各会社の就業規則の一つ、の位置づけです。
厚生労働省の行った平成20年の調査、
「就労条件総合調査結果の概況」によると、退職給付制度がある企業は、85.3%。
つまり、約15%の企業には、退職金がありません。
企業規模が大きくなるほど、退職金制度の
導入割合も高くなります。
まず確認するべき事は、自分の会社の就業規則に
退職金についての決め事があるのか、ですよ。
どんな退職の仕方でももらえるの?
やっぱり気になるのは、ココのところ。
退職したいけれど、自分の都合で辞める事で、
退職金がもらえなくなるのでは?
今まで頑張ってきたのに・・・。
やっぱり何だか、損した気分ですよね。
実は、退職のパターンによっても、退職金の
支給に違いが出てくるのですよ。
自己都合退職
労働者自らの意思で、退職を申し出る場合を、
「自己都合退職」といいます。
転職・結婚・病気・家庭の事情など、労働者側の
理由による退職、のイメージですね。
その他にも、会社で重大な問題を起こした、
損害を与えた、といった理由で解雇される、
「懲戒解雇」も自己都合退職扱いとなります。
懲戒解雇の場合は、退職金は支給されません!
会社都合退職
会社の倒産・リストラ・会社の事情によって、
労働者に対し、一方的に退職を通告する場合を
「会社都合退職」といいます。
退職が自らの意志ではなく、会社側の意志に
よるもの、といったイメージです。
このように、退職のタイプにも2つあります。
このタイプによって、退職金の支給割合が
変わってくるのですよ!
退職の仕方によって金額が変わる!
退職金の支給額は、退職のタイプの他にも、
勤続年数の長短により、変わってきます。
中央労働委員会が、平成23年に実施した調査
「退職金、年金及び定年制事情調査」によると、
自己都合退職と会社都合退職による、退職金の
支給額の差は、勤続年数が短いほど、大きい。しかし、勤続30年を過ぎると100万円程度と、
差は僅かです。
つまり、自己都合退職の場合は、会社都合退職
よりも、退職金が低くなります!
上記の調査、90社以上の調査対象の集計によると
例えば、
- 勤続5年
会社都合:116万円
自己都合:59万4千円(約51%)
(会社都合金額を100%としたら) - 勤続10年
会社都合:306万8千円
自己都合:186万8千円(約61%) - 勤続35年
会社都合:2,532万3000円
自己都合:2,508万8000円(約99%)
長く勤めていれば、会社への貢献度もアップ、
評価も変わってきますね。
もちろん、全ての会社の退職金制度が、
この金額通り、という訳ではありません!
退職金の相場は、あってないようなもの。
「捕らぬ狸の皮算用」には、ならないように
気をつけましょうね。
希望退職を募る場合には?
会社の売り上げが不振・赤字決算が理由で、
早期退職者の希望を募る場合もありますね。
この希望退職での退職金は、金額が割り増しに
なる事が魅力になり、多くの応募者がある事も。
一般的に、自己都合で退職する場合の金額は、
満額よりも勤続年数により、カットされます。
しかし、希望退職者を募った期間の退職金は、
自己都合退職で行われる減額がありません。
しかし、金額だけで退職を決断する前に、
その後のことも考えてみましょう。
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退職後の仕事は、ちゃんと見つかるのだろうか、
養う家族の事は考えているか、など、慎重に
なる必要もありますね。
まとめ
退職金は、会社の就業規則で決まっていれば、
懲戒解雇でない限り、自己都合でも会社都合でも
支給されるんです!
しかし、勤続年数や退職のタイプで、違いが
生じてきます。
不安も多い、今後の事。
退職金がある、そう思えると、心強い!
モヤモヤを解消して、すっきりした気持ちで、
今後の事を決断できるといいですね♪