機械式の時計!精度が高い製品はどれ!?
[生活]カッチコッチカッチコッチ…。
今となっては、あまり聞かなくなった、
機械式の時計の音。
腕時計にしろ、壁掛け時計にしろ、現在の時計の主流は、
電池式のクオーツ時計に、取って代わりました。
何せ、クオーツ時計の方が、価格も安いし、
メンテナンスも楽。
そして何より、精度が全然違います。
それでも、今だに根強い人気を誇る、機械式時計。
機械式時計は、1日に数秒~数十秒の時間の、
誤差が生じるのは、当たり前、というシロモノです。
それに比べて、クオーツ時計の誤差は、
月もしくは年単位で、わずか数秒!
クオーツ並み、とまではいかなくても、できるだけ、
精度の高い機械式時計が、欲しい…。
そういう人も、意外に多いのでは!?
精度にも自信あり!の機械式時計たち
本当に、機械式時計が好きな人は、時間の誤差なんて、
何も気にならない、むしろそこに魅力を感じる、
という人もいます。
機械式に、精度を求めること自体、ナンセンス!?
とは言え、やはり時計なので、時間に正確であるに、
越したことはありません。
機械式でありながら、精度も誇る製品を、いくつか、
ご紹介しましょう。
SEIKO グランド・セイコー
メイドインジャパンの代名詞、と言っても過言ではない、
日本を代表する時計です。
機械式でありながら、平均日差+5~-3秒の精度を、
誇っています。
精度を計る世界的な基準の一つに、
スイス・クロノメーター規格が、あります。
諸条件によっても異なりますが、現在の、
スイス・クロノメーター基準は、平均日差+5〜-8秒。
スイス・クロノメーター規格に認定されている、
イコール時計の精度が高い、と言えるのですが、
グランドセイコーは、その基準を上回っているのです。
一時、クオーツ時計の波におされて、姿を消しましたが、
1998年に復活して以降、変わらぬ高精度を誇り、
確固たる信頼を、得ています。
価格帯も、30万代~200万円と幅広いのも、特徴です。
ブライトリング BREITLING
精度に関しては、高い水準を維持することを自負しており、
「全製品クロノメーター基準に合格するものを目指す」、
と豪語しています。
ブライトリングは、英国空軍に計器を卸していたことから、
航空界と密接な関係に、あります。
その計器のデザインを彷彿とさせる、メカニカルな趣きが、
魅力です。
正確な時間を知らねばならない、パイロットが、
身に着けるために開発された、いわゆる“プロの時計”、
パイロットウォッチも、特徴の一つ。
価格帯は、20万円~100万円となっています。
IWC
スイスにある、時計マニュファクチュール、
IWC(アイダブリュシー)。
マニュファクチュールとは、時計を自社一貫製造する、
メーカーを指します。
一般認知度は、それほど高くありませんが、
時計ファンには、非常に人気があります。
防水・防圧に優れた、ダイバーズウォッチの、
コレクションが豊富!
価格帯は、比較的低価格のラインで50万円前後、
高価なものでは500万円近くするものも!
IWCは、上記二つと異なり、クロノメーター基準を、
採用していません。
これは、基準に満たなかったというわけではなく、
IWC独自の自社基準に沿って、時計を調整しているからです。
クロノメーターなら許容される誤差も、IWC基準では、
不可であったりと、クロノメーターよりも厳しい、
基準を設けています。
精度を保つにはメンテナンスが不可欠!
どんなに良い品であっても、手入れを怠れば、
まさに宝の持ち腐れになるのが、機械式の時計です。
機械式時計は、ぜんまいを主とした、様々なパーツが、
職人の手によって、カラクリのように組み立てられ、
動くものです。
このパーツに、ほこりなどのゴミが溜まったり、
潤滑油が乾ききってしまったりすると、金属パーツの、
動きが悪くなったり、擦り減ったりします。
それにより、精度を保てなくなるのです。
その為、機械式時計は、定期的にメンテナンスが、
必要なのです。
一般的に、オーバーホールと言われ、3~4年のスパンで、
メーカーや時計修理専門の店に、点検をしてもらいます。
車検のようなものです。
費用も、それなりにかかります(大体3~5万円)。
その代わり、きちんとメンテナンスをすれば、
100年持つ、と言われる時計もあります。
親から子へ、子から孫へ。代々引き継ぐことも、
可能です。時を経るに従って、世界に一つだけの、
時計になる。機械式時計には、ロマンがあります。
ただ単に、時間を知りたいだけ、精度重視!
という方には、クオーツ時計で十分でしょう。
機械式時計には、ただ時を知らせるだけではない、
ただ持つだけで、自分の価値を高めてくれる、
そんな魅力があります。
精度に関しても、クオーツほど正確に、とはやはり、
いかないでしょうが、一日の終わりに、時間を合わせる…、
なんてのも、楽しみの一つになりそうです。
私も、今はクオーツ時計しか持っていませんが、
いつか…機械式の時計が持てたらなぁ。
そう、思います。